芸能人の愛用時計

三浦 大輔 -男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.66-2)

【上写真】右は愛用のブライトリング for ベントレー。左のロレックス エクスプローラーⅡ(Ref.216570)はチームメイトから150勝記念としてプレゼントされたもの。【下写真】裏ブタには「D.MIURA 150win」と刻印されている。

横浜DeNAベイスターズのエースとして活躍する三浦投手は、ブライトリングのファンだ。

「時計は10本くらい持っていますが、半分くらいはブライトリングですね。最初に買ったのは10年ほど前で、年末年始に家族で海外に出かけたとき目について手に入れました。ちょっと大きめでメカニカルな雰囲気が好きです。家族旅行には毎年行ってるんですが、僕は誕生日がちょうどクリスマスなんで、その旅行と重なるんですよ。だから海外に出かけるたびに、自分へのプレゼントみたいな感じで時計を買うのが恒例になっています」

2012年はチームの勝ち頭として活躍する一方、プロ通算150勝という記録も達成。その記念としてロレックスをチームメイトからプレゼントされた。

「投手陣が全員、それこそ高卒ルーキーの子から外国人選手まで、みんなでお金を出し合って買ってくれたんですよ。練習前のミーティングで渡されたんですが、気持ちが伝わってきて涙が出るくらいうれしかったですね。本当に大事なものなので、最初は飾っておこうかと思ったんですが、あえてがんがん使わせてもらっています」

実は取材当日は先発登板の翌日。それなのに早い時間から球場入りしていただいて恐縮していると、笑ってこう答えてくれた。

「登板した次の日は、身体を動かさないと乳酸がたまって逆に疲れが残っちゃうんで、いつも早めに球場に入ってるんですよ。全体練習が午後2時くらいに始まるんですが、その前に山下公園をランニングしたりしています。昨夜は家で食事をしてお風呂に入ったり休憩したりで、寝たのがだいたい夜中の2時くらい。朝は8時くらいに起きました。全体練習にもちゃんと参加して、夕方にマッサージを受けて帰るという感じです。明日は完全にオフ。家族と買い物に行ったり食事をしたり、過ごし方は普通のお父さんと一緒ですよ(笑)。その次の日からはまたいつも通りに練習に参加します。年間を通じてそういうスケジュールがずっと続くんで、流れに乗れれば体調を崩すこともなくやっていけますね」

テンションの緩急を調整するのも難しい。

「登板30分くらい前まではいつもと同じ調子でゆったりして、試合直前に一気に気を高めていく。投げている時間はだいたい2時間くらいですけど、人間が集中力を保てる時間も2時間くらいだっていうからちょうどいいと思います。むしろ試合が終わった後、上がったテンションを落とす方が難しいですね。登板日は気持ちが高まってなかなか寝付けないんです。最近はもう慣れましたけどね」

 

三浦 大輔プロ野球選手
DAISUKE MIURA 1973年12月25日、奈良県生まれ。小学生のときに野球を始め、91年にドラフト6位指名で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。抜群の制球力と多彩な球種を生かしてエースとして活躍し、98年には38年ぶりとなるチーム日本一にも大きく貢献した。2005年には最優秀防御率、最多奪三振の2タイトルを獲得。リーゼントをトレードマークに、「ハマの番長」というニックネームを持つ人気選手として知られる。チームの精神的支柱でもあり、通算150勝を超える球界を代表する投手として今季も活躍中。

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