海外ブランドが積極的に採用する傾向が強いメカクォーツクロノ。今回は、日本未上陸ながら思わず欲しくなる、注目のメカクォーツクロノを紹介。
時計愛好家が立ち上げた注目のマイクロブランド
過去に特集記事でも取り上げているが、ここ最近、海外を中心にメカクォーツクロノをリリースするブランドが増えている。改めて説明すると“メカクォーツ”とは機械式(メカ)とクォーツの特徴を兼ね備えたクロノグラフである。
厳密には、動力にアナログクォーツの機構を用いる一方、クロノグラフ機構(特にリセット機構)にアナログな機械的モジュールを採用しているムーヴメントを指しており、クォーツでありながらクロノグラフ秒針が機械式のように小刻みに運針し、瞬時のゼロリセット機構を備えているのが特徴。今回注目したイーエムジー ウオッチも、メカクォーツを採用した注目ブランドのひとつだ。
カナダに拠点を置く時計情報サイト、watchuseek(ウォッチシーク)のフォーラムで出会った2人の時計愛好家が立ち上げたということもあり、コレクションはアンティークウオッチに着想を得てデザインされているのが特徴。掲載したホライゾンクロノグラフは、角形ケースにクロノグラフという、1970年代に活躍したホイヤーのモナコ(69年誕生)を思わせる非常にアイコニックなデザインが物欲を刺激する。
クロノグラフのプッシュボタンもケースに合わせて角形のデザインを採用した。面積が大きくなり、小振りなサイズでも押しやすい。なかなか魅力的なディテールと言えよう。
残念ながら、日本未上陸ブランドのため、国内でイーエムジー ウオッチを購入することはできないが、ブランドの公式サイトからは購入することも可能なので、興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。
》編集部のおすすめモデル-其の1
EMG WATCHES(イーエムジー ウオッチ)
ホライゾン クロノグラフ レーシング
言及こそされていないが、明らかにホイヤーのモナコに範を得たと思われる角形ケースのクロノグラフ。機械式ではなく、メカクォーツクロノを採用することで、リーズナブルな価格とこだわりのディテールを両立させている。インダイアルも文字盤と同色のデザインのほか、黒文字盤に白のインダイアルを合わせた“逆パンダ”デザインもラインナップ。ベルトが豊富に用意されているのも嬉しいポイントといえるだろう。
■SS(38mmサイズ)。5気圧防水。クォーツ(Cal.SII VK64)。375ドル(日本円で約4万125円)
【問い合わせ先】
EMG WATCHES(https://emgwatches.com)
公式販売サイト: https://emgwatches.com/collections/horizon-chronograph
文◎船平卓馬(編集部)