時計といえば2本の針が数字を示すアナログタイプのものか、液晶ディスプレイに時間を表示するデジタルタイプのものを思い浮かべると思います。
スタンダードなタイプも素敵ですが、ぐるぐる巻きになったひも状針で時間を示すものや、ディスクが回転して時間を示すものなど、ユニークな時計もとても魅力的です。
今回は、“文章”で時間を教えてくれるユニークな時計、“QLOCKTWO(クロックツー)”の実機を拝見する機会がありましたので、新作モデルとともに紹介していきます。
タイポグラフィーのようなディスプレイをもつクロックツー。いちばんの特徴は、時間を文章で知らせてくれるという点です。例えば、現在の時間が7時30分だとしたら“IT IS HALF PAST SEVEN”といったように、文章で時間を教えてくれるのです。
クロックツーはその独創性あふれるデザインから、レッド・ドット・デザイン賞などの30以上のデザイン賞を受賞しています。
また、卓上と壁掛けの両方に対応した45×45cmの“クラシック”、壁掛けタイプの90×90cmの大きなフォーマットの“ラージ”や180×180cmという特大サイズモデルの“180”、アラーム付きの13.5×13.5cmサイズの卓上時計“タッチ”や35mm、もしくは39mmの腕時計タイプである“W”の全6タイプと、幅広くサイズを取り扱っているのも特徴です。
今回はクラシックとタッチの2タイプを実際に見せてもらいました!
QLOCKTWO(クロックツー)
クラシック
■アクリルガラス(45×45cmサイズ)。クォーツ。15万2900円(ボディ+フロントカバー)、1万5400円(フロントカバー単体)
クロックツーは1枚の板で構成されているのではなく、電池が入った本体(ボディ)の上に、文字が刻まれた板(フロントカバー)がかぶさっています。そして、ボディが5分刻みで発光することで現在の時間がわかるのです。ちなみに、本体にある四隅の白い丸が、1分ごとに左上から時計回りに発光するので、1分ごとの正確な時間もわかります。
このふたつはマグネット式でくっついていますので、簡単に取り外しが行えます。また、フロントカバーは色のバリエーションが豊富なので、ボディがひとつあればフロントカバーを交換して他のデザインを楽しむこともできます。
実はフロントカバーは、写真の英語表記以外にもフランス語やイタリア語など、20以上の言語に対応しています。
タッチ
■アクリルガラス(45×45cmサイズ)。クォーツ(アラーム、スヌーズ、ナイトタッチ機能付き)。7万400円(シルバーボディ+フロントカバー)、8800円(フロントカバー単体)
こちらは13.5×13.5cmサイズの取り扱いしやすいタッチ。フロントカバーは日本語です。家に飾るだけでモダンなテイストを加えてくれる英語タイプもいいですが、趣のある日本語タイプも素敵ですよね。和室にピッタリだと感じました!
また、写真ではあまりよく見えないのですが、クロックツーには(腕時計のタイプ以外)ボディの後ろにケーブルがついています。日本ではあまり考えられませんが、ヨーロッパでは機器に配線があるというのもデザインのひとつとして考えられているため、クロックツーにも1本の配線が採用されています。その配線も全7色から選べるのでとても自由度が高いのです。
クリエーターズエディション ビンテージカッパー テーブルクロック
■銅(13.5×13.5cmサイズ)。クォーツ(アラーム、スヌーズ、ナイトタッチ機能付き)。11万5000円(ボディ+フロントカバー)、5万9000円(フロントカバー単体)
2020新作のクロックツーは銅に緑青を生じさせた“ビンテージカッパー”と、シルバーと12カラットゴールドを同じ量混ぜ合わせたホワイトゴールドのパティーヌが施された“シルバー&ゴールド”の2つのタッチが登場しました(写真はビンテージカッパー)。このカラーはもともとクラシックでのみ販売されていました。
両モデルとも理想的な模様になった段階で、それ以上の変化が起こらないように加工されているため、ひとつとして同じ表情は持っていないユニークピース。写真のモデルもとても素敵な表情に仕上げられています。
クロックツーは家にひとつあるだけで、家の雰囲気がガラッと変わります。私は今回見せてもらった日本語のフロントカバーのタッチがとても気に入りました。英語や日本語など、複数のフロントカバーを購入すれば装いが変わるので、飽きが来ずに使えるのもポイントだと思いました。
インテリアとして活躍しつつ、時計としての機能も諦めていない素敵なクロックツーの今後の展開に注目していきたいです。
文◎松本由紀(編集部)
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