近年、ラインナップを増やしているカラーダイアル採用モデル。様々なカラーが登場しているが、今季特に注目を集めているのがグレー文字盤。今回は、トレンドのグレーダイアルを採用した、ダイバーズウオッチをピックアップした。
新たな定番となる可能性を秘めた、グレー文字盤に注目
時間を表示する道具として進化してきた腕時計だが、近年は、道具としてのニーズに加えてファッションアイテムとしてのニーズがさらに高まっている。そんな状況を反映して、文字盤の色についてもバリエーションが増加しており、ブルー文字盤はブラック、シルバー、ホワイトなどと並ぶ定番カラーのひとつとなっている。
そんななか、ここ最近になって存在感を増しているのが“グレー”の文字盤を採用したモデル。2019年にはグリーン文字盤の新作が多く発表されたが、20年はグレー文字盤が勢力を拡大しており、ラグジュアリーからカジュアルまで、幅広い時計ブランドからグレー文字盤のラインナップが広がっている。
昨年注目されていたグリーンは少々個性的な印象だったが、グレー文字盤はシーンを選ばず着用できる色味であるため、ブルーやブラックと並ぶ新たな定番カラーとなる可能性もありそうだ。今回は、夏の即戦力として着けられる、グレー文字盤のダイバーズウオッチを紹介していこう。
》編集部のおすすめモデル-其の1
SPINNAKER(スピニカー)
デュマ
スピニカーは “海を越え、海と生きる時計”をコンセプトに、ヨットやフリーダイビングなどの海のスポーツに関わる人々の腕時計として誕生した時計ブランド。現在ではイタリアのほか、イギリスやフランス、アメリカ、香港で展開。年間4万本以上を販売する人気ブランドに成長している。
個性的なダイバーズウオッチを展開しており、このモデルは1970年代に流行したデザインにインスパイアされた、重厚感あふれるオクタゴンケースが特徴。名前はダイビングのパイオニアとして知られるフレデリック・デュマに由来し、プロ仕様の300m防水を実現。ダイビングの計器としての純粋な機能と実用性を追求して設計されている。
■Ref.SP-5081-99。SS(44mmサイズ)。30気圧防水。自動巻き(Cal. NH35) 。4万8400円
【問い合わせ先】
ウエニ貿易(TEL.03-5815-3277)
https://www.u-collection.com/c/brand/spn
》編集部のおすすめモデル-其の2
TISSOT(ティソ)
ティソ シースター 1000 ジャパンリミテッドエディション
フラッグシップムーヴメントであるパワーマティック80 シリシウムを搭載した、シースターコレクションの日本限定のスペシャルモデル。逆回転防止ベゼル 、文字盤に品のある落ち着いたライトグレーを採用しており、文字盤と同色のキャンバスベルトが付属。また秒針のポインターには日本をイメージしたレッドカラーを配しているのが特徴だ。
最長80時間のロングパワーリザーブと高い耐磁性に加えて、ダイバーズウオッチとしてもプロ仕様の300m防水を確保。シーンを選ばず着用できるエレガントなデザインと機能性を両立している。
■Ref.T120.407.11.081.00。SS(43mm径)。30気圧防水。自動巻き(Cal.Powermatic 80 Silicium)。限定500本。12万1000円(特製ケース入り、同色のキャンバスベルト付属)
【問い合わせ先】
ティソ(TEL.03-6427-0366)
https://www.tissotwatches.com/ja-jp/
》編集部のおすすめモデル-其の3
ORIENT STAR(オリエントスター)
ダイバー
1960年代から手がけてきたダイバーズウオッチのノウハウを生かしながら、往年の人気モデル“キングダイバー”の造形グラフィックを踏襲した人気モデル。ISO規格を満たす優れた機能性に加えて、角のないトラック形状をモチーフに構成された文字盤デザインが、王道的なダイバーズデザインと一線を画す個性を与えている。
また箱型のインデックスに夜光塗料を流し込み体積を増やしているため、通常より輝度が高く、暗所での視認性も抜群にいい。今季の新作では、ブルー×オレンジの逆回転防止ベゼル 、グレー文字盤を採用したモデルが登場。本格ダイバーズウオッチ にファッショナブルな感覚を取り入れ、タウンユースでも活躍するスタイルを提案している。
■Ref.RK-AU0308N。SS(43.6mm径)。200m空気潜水用防水。自動巻き(Cal.F6N47)。9万1300円
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室(TEL.042-847-3380)
https://www.orient-watch.jp/orientstar/cat_sports.php
文◎船平卓馬(編集部)