今年復刻されるかも!? アニバーサリーイヤーを迎えるエポックメイキング

 世界で初めて自動巻きクロノグラフムーヴメントが登場したのが1969年。この50年目の節目を迎えた2019年は、セイコーをはじめハミルトンやゼニスなどから記念モデルが次々と発表された。さらにセイコーでは同じ年に世界初のクォーツ腕時計”アストロン”も発表されており、このアニバーサリーモデルも展開されたことは記憶に新しい。

 時計界ではこうしたエポックメイキングのアニバーサリーイヤーには、先のような記念モデルや復刻モデルを投入するのがいまや通例だ。
 そこで改めて2020年にアニバーサリーを迎えるエポックメイキングを振り返り、今年投入されるであろうアニバーサリーモデルを予想したい。

 まずは2020年にアニバーサリーイヤーを迎えるエポックメイキングにはどういったものがあるのか知ることが必要。ということで、主要なエポックメイキングをピックアップして以下に列挙する。

・1910年 ロレックスの時計が腕時計としてはじめてクロノメーター検査に合格
・1930年 ティソが世界ではじめて耐磁時計を発表
・1950年 ホイヤー(現在のタグ・ホイヤー)が世界初のレガッタ用として潮位インジケーターを備えたクロノグラフ、マレオグラフを発表
・1960年 ブローバが世界初の音叉式腕時計アキュトロンを発表/セイコーがグランドセイコーを発表
・1970年 ハミルトンが世界初のLED式デジタルウオッチ、パルサーを発表
・1990年 ユンハンスが世界初の電波腕時計メガ1を発表
・2000年 ティソが世界初のタッチセンサー式多機能ウオッチ、Tウオッチを発表

ティソは1930年、すべての部品が耐磁性をもつ世界初の腕時計を開発。この写真はその時計の当時の広告だ

従来の機械式とは異なり、電気で振動する音叉で歯車を駆動する電子時計アキュトロン

1960年にスイス製腕時計に匹敵する精度を追求した初代グランドセイコー 

 

1970年にハミルトンが発表した世界初のLEDウオッチ、パルサー。現在のデジタルウオッチを含め、電池式のデジタルウオッチの原点とされている 

1990年にユンハンスから発表された世界初の電波腕時計メガ1。マッキントッシュ関連のデザインを手がけたことで知られるフロッグデザインと共同設計による独創的な意匠も話題となった

 このなかでアニバーサリーモデルが投入されるであろうと筆者が予想するのはハミルトン、セイコー、ユンハンスあたり。
 これらが、デザイン然り機能然り個性が際立ったモデルで認知度が高いという点もその理由だが、特にこの3ブランドは過去こうしたアニバーサリーモデルの展開にも積極的だったからというのが1番の理由である。
 加えてセイコーやハミルトンは近年、“復刻”の展開にも積極的なため、当時のモデルの意匠を再現したアニバーサリーモデルが登場する可能性は高いだろう。

 なかでも筆者が密かに期待しているのは、70年代デザインを象徴する近未来的なフォルムが魅力的なハミルトンのパルサー。初代モデルの発表が5月だったため、もしアニバーサリーモデルがあるとするならば、そのあたりのタイミングではなかろうか。要注目だ。

 

文◎堀内大輔(編集部)

 

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