アラームウオッチが何と驚きの1億円超え、しかも限定30本という数の多さにもビックリ!

 2016年に発表され、その驚愕の作りもさることながら1億円超えという価格でも大いに話題を呼んだ、フランスのエアバスコーポレート・ジェット社とリシャール・ミルとのコラボレーションモデル。その第2弾として“RM 62-01 トゥールビヨン バイブレーションアラーム ACJ”が発表されたので、その概略を紹介しよう。

 最大の特徴は、モデル名にもなっているが、バイブレーションアラーム機能が搭載されている点だ。アラーム機能自体は時計の機能として何ら珍しいことではないのだが、このRM 62-01の場合は、アラームとは言っても一切音を立てず、振動のみで知らせるというものだ。言わばスマホのバイブレーションである。

 そう聞いて「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれないが、クォーツ式の時計と違い、RM 62-01のように機械式の時計の場合は、その振動がムーヴメント(中の機械)の動作に影響を及ぼす可能性が高いため、精度的にも不安定になりかねない。そのため機械式時計にバイブレーション機能を持たせること自体、本来はあまり適切でない。

816個の部品、2つの香箱、7本の針、11種類の機能、そしてトゥールビヨンキャリッジが搭載

 しかしながら、このRM 62-01は、2種類の異なる素材を使用した特殊な2重構造のベゼルを採用することで、バイブレーションによるムーヴメントの動作への影響を防ぐことに成功したというからスゴイ。

 2種類の素材とは、ひとつはチタン製ベゼル、もう一方はカーボン TPT®のブロックに機械加工を施した厚さ1.8mmのベゼルだ。ちなみにこのカーボンTPT®とは、30ミクロン程度のカーボンファイバーの層を何層も重ねて作られたもので、レーシングカーのモノコック構造でも採用されるほど剛性と耐衝撃性が極めて高いという特性を持つ、リシャール・ミルならではのハイテク素材だ。

 この組み合わせによってRM 62-01の最適な重量比強度を実現。アラームの振動がしっかりと手首に伝わりながらムーヴメントへの振動を逃がすことができ、時計の構造自体がムーヴメントを保護する役目を担うという。

 なお、RM 62-01のアラームのゼンマイはリューズではなくプッシュボタンのみで巻き上げられる独自の機構だという。それは12回のプッシュでアラームの巻き上げは完了するというから、利便性もかなり高いのではないか

 価格は税抜きで1億3200万円。この金額もスゴイが、限定30本という数の多さにも驚く。このようなユニークピースの場合、限定1本や数本などと一桁というのはよくあることだが、この価格にして30本というのはなかなかない。こういったところからもリシャール・ミルのブランド力の凄さを感じる。

M 62-01 トゥールビヨン バイブレーションアラーム ACJ。税抜き予価1億3200万円。世界限定30本。2020年初旬発売予定。リシャールミルジャパン TEL.03-5511-1555

文◎菊地吉正(編集部)

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